中目黒の中古マンション売却価格の相場は？今後の価格推移も解説！

2024年7月11日

不動産のプロが中目黒のマンション売却相場価格を解説

中目黒エリアで新築・中古マンション売買を検討している方にとって、価格相場や今後の市場動向の把握は欠かせません。

中目黒駅周辺は高級住宅街として有名であり、マンション売却相場価格・家賃相場ともに比較的高くなっています。

この記事では、中目黒エリアの中古マンション売却相場価格や住みやすさ、今後の価格推移について紹介します。

特徴・住みやすさ

ここでは、中目黒で新築・中古物件の購入や住み替えを検討している方に向けて、特徴や住みやすさなどの情報を紹介します。

交通利便性が良好
生活利便性が良好

交通利便性が良好

中目黒駅には、東京メトロ日比谷線と東急東横線の2路線が通っています。渋谷駅、新宿三丁目駅、六本木駅まで乗り換えせずに到着できるため、ビジネスマンや若者にとって魅力的なエリアです。

中目黒駅前を出るバスは池尻大橋駅方面や目黒駅方面へも細かく停まります。

本数も多いため、中目黒駅から離れた場所に住んでもほとんど不便さは感じません。

買い物施設が豊富

中目黒駅周辺には「ライフ中目黒店」や「東急ストア中目黒本店」、「ニトリ中目黒店」などの買い物施設があり、生活に必要なものは十分揃います。

リーズナブルに買い物をしたいときは目黒銀座商店街がおすすめです。レトロな書店や新鮮な野菜を取り揃えた八百屋など、アットホームな雰囲気を楽しめるでしょう。

目黒区中目黒の中古マンション売却相場価格

ここでは、東京都目黒区中目黒エリアの中古マンション売却相場価格を紹介します。

間取り別の中古マンション相場価格

「REINS Market Information」をもとに、東京23区におけるマンション売却相場価格を間取り別にランキング形式で10位までまとめています。

	1LDK	2LDK	3LDK
1位	港区：1億1,440万円	港区：1億2,670万円	港区：1億9,050万円
2位	渋谷区：7,960万円	千代田区：1億2,590万円	千代田区：1億6,680万円
3位	千代田区：7,010万円	渋谷区：1億1,060万円	渋谷区：1億2,720万円
4位	目黒区：6,760万円	新宿区：8,170万円	中央区：1億2,220万円
5位	文京区：6,340万円	中央区：8,130万円	目黒区：1億1,000万円
6位	品川区：6,190万円	文京区：8,080万円	新宿区：1億950万円
7位	世田谷区：5,870万円	世田谷区：7,825万円	豊島区：1億220万円
8位	中央区：5,410万円	品川区：7,380万円	品川区：9,360万円
9位	江東区：5,200万円	目黒区：7,370万円	文京区：8,860万円
10位	中野区：4,700万円	江東区：6,780万円	世田谷区：8,160万円

中目黒が属する東京都目黒区の中古マンション売却相場価格は、6,760〜1億1,000万円です。

東京23区内で見ると、比較的高額な相場価格帯に位置していることが分かります。

エリアごとの売却相場価格

こちらも「REINS Market Information」を参考に、東京都目黒区におけるエリアごとの中古マンション売却相場価格（2LDK）を一部まとめました。

目黒区のエリア名	中古マンション売却相場価格	専有面積	平米単価
中目黒	1億500万円	67.5㎡	156万円/㎡
目黒	7,400万円	92.5㎡	80万円/㎡
恵比寿	7,000万円	62.5㎡	112万円/㎡
学芸大学	6,500万円	52.5㎡	124万円/㎡
都立大学	9,000万円	82.5㎡	109万円/㎡
自由が丘	5,500万円	67.5㎡	81万円/㎡
池尻大橋	1億1,000万円	67.5㎡	163万円/㎡
西小山	6,100万円	52.5㎡	116万円/㎡

目黒区中目黒エリアの中古マンション売却相場価格・平米単価は池尻大橋の次に高く、1億500万円・156万円/㎡でした。

中目黒駅周辺は知名度やブランド、土地柄いずれも高水準のエリアのため、中古マンションの売却相場価格は非常に高くなっています。

東京都の新築・中古マンション売却相場価格

以下の表は、東京都の新築・中古マンションの売却相場価格をまとめたものです。

	東京23区	23区外
新築マンション	9,110万円	5,816万円
中古マンション	5,827万円	3,401万円

※出典：不動産経済研究所の「マンション市場動向」
東日本不動産流通機構の「中古マンションの区市町村別成約状況［2022年度］」をもとに作成

中目黒が属する東京都目黒区の中古マンションの売却相場価格は6,760万円〜1億1,000万円でした。

東京都の新築・中古マンション売却相場価格と比較すると、1LDKにおいても「東京23区の中古マンション」・「東京23区外の新築マンション」より高くなっています。

目黒区中目黒の賃貸物件の家賃

以下では総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」をもとに、一人暮らし用ワンルームから3LDK程度の広さに分けて表にまとめています。

目黒駅周辺は高級住宅街であり、賃貸物件が少ない印象です。賃貸物件への需要は高く家賃が下落しにくいため、賃貸物件でオーナー収入を得たい方にもおすすめのエリアです。

マンション購入か賃貸物件への入居で迷っている方も参考にしてください。

東京都の賃貸物件の家賃相場と比較

ワンルーム・1K：29㎡以下
1LDK：30～49㎡以下
2LDK：50～69㎡以下
3LDK：70～99㎡以下

間取り	目黒区の賃貸物件の家賃相場	東京都の賃貸物件の家賃相場
ワンルーム（1K）	8万2,390円	6万9,706円
1LDK	11万190円	9万5,319円
2LDK	14万6,665円	11万9,547円
3LDK	19万6,856円	14万8,966円

目黒区における賃貸物件の家賃相場は、東京都と比べるとやや高いことが分かります。単身であれば8万円前後、ファミリータイプでも14万円以上で探すことになるでしょう。

また、LIFULL HOME’Sの「中目黒の家賃相場情報」では、間取り別の家賃相場は以下のようになっています。なお、蔵前駅から徒歩10分圏内の家賃相場です。

間取り	中目黒の賃貸物件の家賃相場
ワンルーム（1K）	14万1,100円
1LDK	23万3,400円
2LDK	37万1,700円
3LDK	61万円

目黒区は東京都の賃貸物件の家賃相場よりも高くなっていましたが、中目黒は目黒区よりもさらに高額でした。

渋谷駅や新宿駅などの主要駅へのアクセスが良好であるほか、広尾駅や恵比寿駅などの周辺駅の家賃相場がそもそも高いことが理由として挙げられます。

目黒区中目黒における新築・中古マンション売却相場価格の今後

中目黒エリアで新築・中古マンションの売買を検討している方に向けて、今が売り時・買い時なのか、マンション価格の推移や今後の動向について紹介します。

マンション価格の推移

マンション価格の推移を見れば、今後の価格動向を予想することが可能です。国土交通省の「不動産価格指数」によると、分譲マンションの価格推移は上昇傾向にあります。不動産価格指数とは、年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに動向を指数化したものです。

2024年3月時点では、住宅総合が137.4、マンションが197.9、一戸建てが115.8であり、マンション価格が最も高騰しています。

※出典：国土交通省「不動産価格指数」

不動産価格指数の推移から判断すると、今後も不動産価格は上昇する見込みです。しかし、低金利政策の終了や住宅ローン控除率の引き下げを踏まえて、早めに売却・購入することも1つの選択肢といえます。

人口の推移

中目黒が属する目黒区の今後の人口推移から、不動産価格の変化を予想します。国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口（平成30（2018）年推計）」をもとに、目黒区の人口推移をまとめました。

	2025年	2030年	2035年
総計	29万2,293人	29万6,850人	29万9,798人
30～50歳未満	9万6,381人	9万3,710人	9万1,294人

中目黒が属する目黒区は、総計を見ると2035年までに人口増加が予想されています。しかし、マイホームを購入する年代である30～50歳未満の人口は、同時期に約5,000人減少する見込みです。

人口が減少する場合は不動産価格も低下することが考えられるため、今後10年先は緩やかにマンション売却相場価格も低下するでしょう。

目黒区中目黒で子育て世帯に人気の物件は？

目黒区中目黒エリアで子育て世帯に人気の物件は、以下のとおりです。

グランシティ中目黒（東急東横線中目黒駅徒歩8分）
オープンレジデンシア恵比寿ザ・ハウス（JR山手線恵比寿駅徒歩7分）
シティハウス中目黒ステーションコート（東急東横線中目黒駅徒歩4分）
パークハウス中目黒（東急東横線中目黒駅徒歩10分）

東京都で高値売却が狙えるマンションの特徴

ここでは、東京都で高値売却が狙えるマンションの特徴を紹介します。

おしゃれなデザイナーズマンション

建築家やデザイナーによって建築されたデザイナーズマンションは、資産価値を維持しやすく高値売却を狙えます。

マンションのコンセプトが明確であれば建物や通路などのデザインなどに統一感があり、雰囲気を維持するための管理が徹底されていることも資産価値が落ちにくくなる理由の一つです。

ただし、デザイナーズマンションはコンセプトが万人受けしないこともあるため、ニーズが限られるケースも留意しておきましょう。

災害の影響を受けにくい

日本は地震や台風などの自然災害が頻発する地域のため、物件所在地が災害の影響を受けにくいかどうかは重要なポイントとなります。この確認に役立つのが「ハザードマップ」です。

ハザードマップは自然災害の発生範囲や強さを示した地図で、自治体が作成する「わがまちハザードマップ」や国土交通省が提供する「重ねるハザードマップ」などがあります。

一般的に、自然災害に強い建物の構造や安全設備が整ったマンションは、購入希望者に選ばれやすくなります。

新築・中古マンション相場を自分で調べる方法

ここでは、分譲マンションの売却相場価格の調べ方を新築と中古に分けて紹介します。目黒区中目黒エリアでマンション売買を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

新築マンション

新築物件の売却価格の相場を調べる方法は、主に以下のとおりです。

マンションギャラリーで直接聞く
不動産情報サイトで確認する
新築マンションの公式サイトで確認する

不動産情報サイトにはスーモやアットホームなどがあり、賃貸物件を探す際にも利用されるサイトです。

希望の購入価格や沿線、築年数、専有面積などを入力することで、販売中の新築マンションをオンライン上で検索できます。

中古マンション

中古物件の売却価格の相場を調べる方法は、主に以下のとおりです。

不動産情報サイトで確認する
「不動産情報ライブラリ」や「レインズマーケットインフォメーション」を利用する
不動産会社に査定依頼をする

不動産情報ライブラリは、国土交通省が過去に不動産取引の経験がある方を対象にアンケートを行い、その結果をデータベース化したものです。実際に売買された価格を閲覧できます。

レインズマーケットインフォメーションは、国土交通省に指定された不動産流通機構が運営しており、過去1年間の成約事例が掲載されています。

エリアや沿線、駅からの距離など細かな条件で絞り込んで成約単価を調べられるため、売却や購入を検討している物件と類似した条件を指定して相場をチェックすることが可能です。

不動産会社に査定依頼をして相場を確認することも可能です。各不動産会社の査定方法は異なりますが、売却活動を開始めてから3ヶ月以内に成約すると予想される価格が査定価格となります。

記事まとめ

目黒区中目黒の中古マンション売却相場価格は、東京23区内で見ると1LDKでも「東京23区の中古マンション」・「東京23区外の新築マンション」より高くなっています。

将来的には、人口減少に伴い中古マンションの売却相場価格はゆっくり下がることが予想されます。

中目黒で新築または中古マンションの売買を検討している方は、ライフプランや金利の動向などを考慮に入れて検討してみてください。

そのほか、東京23区エリアのマンション売却相場をまとめてご覧になりたい方は、以下の記事も合わせて参考にしてください。