不動産のプロが立川市のマンション売却相場価格を解説

立川市で新築・中古マンションの売買を検討している方は、売却相場価格や今後の価格推移を把握しておくことが重要です。

立川市の主要駅である立川駅周辺は飲食店や大型商業施設が充実していますが、駅から少し離れると閑静な住宅地が広がる人気のとなっています。

この記事では、立川市の中古マンションの売却相場価格や住みやすさ、今後の価格推移について紹介します。

また、東京都の新築・中古マンションの売却相場価格もまとめているので、参考にしてください。

特徴・住みやすさ

立川市は東京都のほぼ中央に位置し、多摩地区の中心的な利便性の高い場所です。

このエリアは交通の便が良く、多摩川や国営昭和記念公園など自然が豊かな特徴もあります。

ここでは、立川市で新築・中古マンションの購入や住み替えを検討している方に向けて、特徴や住みやすさを紹介します。

• 交通利便性が高い
• 大型商業施設が充実している
• 閑静な住宅地がある

交通利便性が高い

立川市ではJR中央線・青梅線・南武線の3路線に加えて、多摩モノレールも利用できます。

JR中央線特別快速を利用した場合、立川駅からは新宿駅まで約40分、東京駅まで約50分と乗り換えなしで都心までアクセス可能です。

南武線は東京都心へはアクセスできませんが、乗り換えなしで川崎駅まで行けます。多摩モノレールは明星大学駅や帝京大学駅へ20分以内でアクセスできるため、学生も利用していることが多いです。

大型商業施設が充実している

立川駅には「ルミネ立川」や「グランデュオ立川」、「エキュート立川」などの大型商業施設が駅直結で利用できます。

その他にも「伊勢丹立川店」や「立川高島屋」などの百貨店があり、少しかしこまった手土産を購入する際にも便利です。

立川駅から少し歩くと「ビッグカメラ」や「ドン・キホーテ」などもあり、生活に必要なものはほとんど揃います。

閑静な住宅地がある

立川駅周辺は大型商業施設があり人で混雑していますが、少し離れると閑静な住宅地が広がっています。

住宅地はマンションや一戸建てがランダムに建ち並んでおり、人通りが少ないので騒音を気にする必要がありません。

「国営昭和記念公園」や「立川公園」、「緑川児童遊園」、「多摩川」などの自然も充実しており、子育て世帯や落ち着いて生活したい方におすすめのエリアです。

立川市の中古マンション売却相場価格

ここでは「REINS Market Information」を参考に、東京都立川市の中古マンション売却相場価格を以下の3つに分けて紹介します。

• 間取り
• 駅
• エリア

間取り別の中古マンション相場価格

以下に、東京都立川市における中古マンション売却相場価格を間取り別にまとめました。検索条件は以下のとおりです。

間取り	中古マンション売却相場価格
ワンルーム	687万円
1K/1DK/1LDK	2,528万円
2K/2DK/2LDK	2,889万円
3K/3DK/3LDK	3,480万円

東京都立川市の中古マンション売却相場価格は、687〜3,480万円であることが分かります。

駅別の売却相場価格

以下に、東京都立川市にある駅別の中古マンション売却相場価格を一部まとめました。検索条件は以下のとおりです。

沿線	駅	中古マンション売却相場価格
JR南武線	西国立	3,962万円
JR中央本線	立川	5,266万円
JR青海線	西立川	7,325万円

東京都立川市にある駅ごとの中古マンション売却相場価格は、西立川駅が最も高くなっています。

エリア別の売却相場価格

以下に、東京都立川市におけるエリア別の中古マンション売却相場価格を一部まとめました。検索条件は以下のとおりです。

エリア名	中古マンション売却相場価格
曙町	5,803万円
柏町	2,984万円
上砂町	1,750万円
高松町	4,704万円
錦町	4,311万円
富士見町	2,169万円
一番町	1,685万円

上記を見ると、曙町や高松町エリアの中古マンション売却相場価格が高いことが分かりました。反対に、上砂町や一番町エリアは立川市内で比較的安くなっています。

東京都の新築・中古マンション売却相場価格

ここでは、東京都立川市の中古マンション売却相場価格と比較するために、東京都の新築・中古マンションの売却相場価格をまとめています。

	東京23区	23区外
新築マンション	9,110万円	5,816万円
中古マンション	5,827万円	3,401万円

※出典：不動産経済研究所「マンション市場動向」
東日本不動産流通機構「中古マンションの区市町村別成約状況［2022年度］」

立川市の中古マンションの売却相場価格は、3LDKで687〜3,480万円が目安です。

そのため、東京都の新築・中古マンション売却相場価格と比較すると、「東京23区外の中古マンション」に近いことが分かります。

立川市の賃貸物件の家賃相場

以下では総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」をもとに、立川市における賃貸物件の家賃相場を間取り別にまとめています。

不動産投資を検討している方や、不動産購入か賃貸物件への入居で迷っている方はぜひ参考にしてください。

• ワンルーム（1K）：29㎡以下
• 1LDK：30～49㎡以下
• 2LDK：50～69㎡以下
• 3LDK：70～99㎡以下

間取り	立川市の家賃相場	東京都の家賃相場
ワンルーム（1K）	5万3,667円	6万9,706円
1LDK	7万2,134円	9万5,319円
2LDK	8万8,913円	11万9,547円
3LDK	10万4,801円	14万8,966円

立川市と東京都における賃貸物件の家賃相場を比較すると、立川市のほうが比較的安いことが分かります。

立川市における新築・中古マンション売却相場価格の今後

立川市で不動産売買を検討している方に向けて、今が売り時・買い時なのか、マンション価格の推移や今後の動向について紹介します。

マンション価格の推移

国土交通省の「不動産価格指数」によると、分譲マンションの価格推移は上昇傾向にあることが分かりました。不動産価格指数とは、年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに動向を指数化したものです。

2024年3月時点では、住宅総合が137.4、マンションが197.9、一戸建てが115.8であり、マンション価格が圧倒的に高騰していることが分かります。これは、円安による海外投資家の増加やマンション建設コストの上昇などが主な理由です。

※出典：国土交通省「不動産価格指数」

不動産価格指数の推移から判断すると、今後も新築・中古物件の価格は上昇することが考えられます。

しかし、マイナス金利政策の終了や住宅ローン控除率の引き下げなども踏まえて、早めに行動するのも1つの選択肢です。

人口の推移

東京都立川市の今後の人口推移から、不動産価格の変化を予想します。国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口（平成30（2018）年推計）」をもとに、立川市の人口推移をまとめました。

	2025年	2030年	2035年
総計	17万7,368人	17万6,570人	17万5,028人
30～50歳未満	4万5,522人	4万3,955人	4万2,855人

人口推移を見ると、2025年から2035年にかけて総計・30〜50歳未満ともに人口減少が予想されています。特にマイホームを購入する年代である30〜50歳未満の人口が減少する場合、不動産取引が衰えるケースが考えられます。

人口減少に伴い都心への人口集中が進むことで、資産価値の低いエリアの地価は下がります。

したがって、今後10年先には立川市の不動産価格も緩やかに低下している可能性があるでしょう。

立川市で子育て世帯に人気の物件は？

ここでは、立川市における子育て世帯に人気の物件を紹介します。

新築・中古マンション相場の調べ方

ここでは、マンション売却価格の相場の調べ方を新築と中古に分けて紹介します。立川市で新築・中古マンションの売買を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

新築マンション

新築物件の売却価格の相場を調べる方法は、主に以下のとおりです。

不動産ポータルサイトにはスーモやアットホームなどがあり、アパートやマンション、一戸建てなどの賃貸物件を探す場合にも利用されるサイトです。

希望の購入価格や築年数、専有面積、駅からの距離などを入力することで、掲載中の新築マンションをオンライン上で検索できます。

中古マンション

中古物件の売却価格の相場を調べる方法は、主に以下のとおりです。

立川市に中古マンションを所有している場合、複数の不動産会社に査定を依頼することで相場を確認することが可能です。

各不動産会社の査定方法は異なりますが、売却活動を開始してから3ヶ月以内に成約すると予想される価格が査定価格となります。

「査定価格＝確実に売却できる価格」を意味するわけではないので、信頼できる不動産会社を選ぶことが欠かせません。

マンション売却の流れ

ここでは、中古マンションを売却する際の流れを簡単に説明します。

• STEP1相場を把握する
• STEP2査定依頼をする
• STEP3媒介契約
• STEP4中古マンションの販売活動
• STEP5売買契約と決済・引き渡し

STEP1相場を把握する

中古マンションを売却する際は、不動産会社に査定依頼をする前に、自分でも相場をチェックしましょう。

物件相場を知っておくことで、不動産会社から提示された査定価格の妥当性を判断できます。

STEP2査定依頼をする

相場を把握できたら不動産一括査定サイトなどを利用して複数社に査定依頼をします。査定には「机上査定」と「訪問査定」の2つがあり、机上査定は物件の所在地や築年数、専有面積などから査定価格を算出する方法です。

訪問査定は実際に営業担当者が現地を調査する方法です。内装状況や眺望、日当たり、周辺環境などを踏まえた査定価格となるため机上査定よりも精度が高く、販売価格のベースとなります。

STEP3媒介契約

中古マンションの売却を依頼する不動産会社を決定したら、次は媒介契約を締結する段階です。

不動産会社を選ぶ際には査定価格だけでなく、売却実績や対応スピード、顧客レビューなど、幅広い情報を基に検討しましょう。

STEP4中古マンションの販売活動

販売活動が開始されると、売却物件の情報が不動産会社のウェブサイトや不動産ポータルサイトに掲載されます。

掲載情報を基に内覧の問い合わせがあり、内覧後に購入意向が固まれば売買契約の手続きが進められます。

STEP5売買契約と決済・引き渡し

売買契約では、買主が売主に対して中古マンションの購入価格の5〜10％程度の手付金を支払います。

決済日には手付金を差し引いた残りの代金が支払われ、鍵の引き渡しと手続きが完了します。

まとめ

立川市の中古マンションの売却相場価格は、1LDK～3LDKで687〜3,480万円でした。

東京都の新築・中古マンション売却相場価格と比較した場合、3LDKでも「東京23区の中古マンション」に近くなっています。

今後は人口減少によって、不動産価格は緩やかに低下していくかもしれません。立川市で新築・中古マンションの売買を検討している方は、家族のライフプランやご自身の経済状況などをもとに検討してください。

東京23区のマンション売却相場をまとめて比較したい方は、以下の記事をご参照ください。