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マンション売却で後悔しないために!失敗事例と対策方法を解説

マンション売却で後悔しないために失敗事例と対策を解説

マンション売却は人生で何度も経験するわけではないため、思いがけない後悔や失敗がつきものです。マンション売却にあたって十分な準備ができていないと、手続きの進行や交渉の過程で後悔することも少なくありません。

この記事では、マンション売却における代表的な失敗事例7選と、それぞれの対策について解説します。各対策を知ることで売却プロセスをスムーズに進め、後悔を防ぐ手助けになるでしょう。

目次

マンション売却で後悔した失敗事例7選

マンション売却で後悔した失敗事例7選

ここでは、マンション売却で後悔した失敗事例7選を解説します。

失敗事例1.売却スケジュールに余裕がなかった

マンション売却には、思っている以上に時間がかかることがあります。スケジュールに余裕がないと売却手続きを慌ただしく進めざるを得なくなり、結果的に価格交渉や条件設定に不利な影響が出て後悔してしまいます。

東日本不動産流通機構によると、首都圏における中古マンションの平均売却期間は約3ヶ月です。

年度 売却期間
2021 72.1日
2022 73.0日
2023 82.6 日

※参考:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2023年度)」

上記の売却期間は、マンション売却が実際にスタートしてから成約に至るまでの期間です。不動産会社に査定を依頼している期間は含まれていません。

失敗事例2.1社だけに査定を依頼してしまった

マンション売却では、1社だけに査定を依頼するとその会社の提示した査定価格が妥当かどうか判断できません。

不動産会社はそれぞれ得意とするエリアや物件種別が異なるため、1社だけでは他社の査定価格と比較できず、高すぎる評価や低めの価格設定がされる可能性もあります。

例えば他の会社ならもう少し高く売れる場合や、販売戦略が違うことでより良い売却条件が提案されることも少なくありません。1者のみの査定依頼は後悔する原因になり得ます。

失敗事例3.高額な査定価格で選んでしまった

マンション売却において査定を受けた際、つい高い価格を提示してくれた不動産会社を選びたくなるものです。しかし、査定価格が高ければ必ずしも良いとは限りません。

高額な査定価格を出す不動産会社には、「媒介契約」を結んでもらうためにあえて高めの価格を提示するケースもあります。このような場合は実際に売却できる価格とはかけ離れていることがあり、結果として売れ残りのリスクが高まります。最終的に値下げを提案され、後悔するかもしれません。

失敗事例4.売り出し価格が高すぎた

マンション売却時に少しでも高く売りたいと願うのは当然ですが、売り出し価格を相場よりも大幅に高く設定しすぎると、買い手がつかず売却が長引くリスクが高まります。

売り出し価格は、周辺の成約実績を参考にして市場価格を見極めることが重要です。高すぎる売出価格に設定すると不動産が市場に長く残り、いわゆる「売れ残り」のイメージがつき、かえって値下げせざるを得なくなるケースも少なくありません。

失敗事例5.内覧時の印象が悪かった

マンション売却において内覧時の印象は非常に重要です。購入希望者は不動産を実際に見て、住みやすさや将来的な価値を判断します。内覧時に部屋が汚れていたり、手入れが行き届いていなかったりする場合、せっかくの物件の魅力が伝わらず、購入を見送られてしまうことは少なくありません。

特に、物件の清潔感や整理整頓が整っていないと、購入希望者はその後の手間やコストを心配し、物件に対する印象が悪くなります。

失敗事例6.売却価格がローン残高を下回ってしまった

マンション売却を決めた際に最も避けたい後悔の一つは、売却価格がローン残高を下回ることです(オーバーローン)。住宅ローンを残してマンション売却を行う場合、売却価格がローン残高を上回らないと差額を自分で補填する必要が出てきます。

オーバーローンになると新しい不動産を購入する際にも資金繰りが難しくなるため、後悔しないよう計画的なマンション売却が求められます。

失敗事例7.不動産会社に囲い込みをされた

マンション売却をする際、後悔する要素の一つが「囲い込み」と呼ばれる行為です。囲い込みとは、依頼先の不動産会社が他の不動産会社に物件情報を伝えず、売主が売却を進めるのを妨げる行為を指します。

物件情報が市場に出回らないため、最終的に高い価格で売却できなくなる可能性があります。

囲い込みが行われる理由は、いわゆる両手取引(不動産会社1社が、売主と買主双方を仲介すること)を狙うためです。仲介手数料を双方から得られるため、不動産会社の利益が大きくなります。

後悔しないための対策方法

後悔しないための対策方法

ここでは、マンション売却で後悔しないための対策方法を紹介します。

対策1.売却にかかる期間を事前に把握する

マンション売却には「査定」「広告掲載」「内覧対応」「価格交渉」「契約手続き」といった複数のステップがあります。事前にマンション売却にかかる期間を把握し、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。

後悔しないために最低でも3〜6ヶ月の期間を見積もり、計画的に進めるよう心がけましょう。

対策2. 複数社へ査定依頼を行う

マンションの売却査定を1社だけに依頼するのではなく、複数の不動産会社に査定を依頼することが大切です。各社が異なる視点で価格や販売戦略を提案してくれるため、より自分に合った条件でマンション売却をするための選択肢が増えます。

特に、一括査定サービスを利用すると効率的に複数社から査定を受けられ、それぞれの価格設定や提案を比較しやすくなります。査定価格だけでなく、提案内容やサポート体制などもチェックすることで、信頼できる不動産会社を見つけられるでしょう。

対策3.査定価格の根拠を確認する

査定価格をもとにマンション売却の依頼先を決める際は、根拠をしっかりと確認することが重要です。不動産会社には査定価格の根拠や市場調査に基づく具体的なデータを尋ね、納得のいく説明を求めましょう。

また、複数の不動産会社に査定を依頼し、それぞれの会社が異なる理由で査定価格を設定している場合は、比較検討することで適切な売却価格を把握する助けになります。高額査定が良いと感じたときほど慎重に見極めることが、後悔しないための第一歩です。

対策4.相場より1割程度高くする

売り出し価格は、相場価格よりも1割程度高く設定するのが一般的な目安です。購入希望者との交渉の余地が生まれ、多少の値引きを行っても希望の価格に近づける可能性が高くなります。

不動産市場は流動的であるため、価格が高すぎると競争力を失いやすくなります。まずは不動産会社に相談してエリアや物件の条件を考慮しつつ、無理のない価格設定でスタートすることが後悔しない理想的な方法です。

対策5.内覧前に丁寧な清掃と手入れを行う

内覧前には物件を徹底的に清掃し、手入れを行うことが不可欠です。特に、キッチンや浴室、トイレなどの水回りは清潔に保ち、汚れやカビがないように気をつけましょう。

また、部屋の整理整頓も重要です。家具や小物が過剰に置かれていると部屋が狭く感じられ、購入希望者に良い印象を与えません。マンション売却で後悔しないためにも、家の中の清潔感を保ち、居心地の良さを感じてもらえるように心がけましょう。

対策6.査定前にローン残高を正確に確認する

マンション売却を決める前に、必ず自分のローン残高を正確に確認しましょう。住宅ローンの残高は銀行に問い合わせれば簡単に把握できます。また、売却価格がローン残高を上回るように価格設定をすることも大切です。

万が一、売却価格がローン残高を下回る場合は、売却価格を見直したり金融機関と交渉したりして返済方法を調整しなければなりません。査定価格が確定した後も最終的な売却価格とローン残高を再確認し、計画的にマンション売却を進めましょう。

対策7.囲い込みをしないことを事前に約束する

囲い込みを防ぐためには、不動産会社との媒介契約時に囲い込みをしないことを明確に約束することが重要です。

事前に囲い込みを防ぐ契約を交わすことで、より多くの購入希望者に物件情報が届き、競争を促進させることができます。その結果、売却価格を最大化できるだけでなく、販売期間も短縮されることが期待できるでしょう。

まとめ

まとめ

マンション売却にはさまざまな失敗が伴いますが、事前に準備をしておけば後悔を防ぐことができます。まず、売却スケジュールに余裕を持ち、複数の不動産会社から査定を受けて慎重に判断することが重要です。また、売却価格の設定は市場相場を意識し、高すぎず低すぎない価格を設定しましょう。

マンション売却で後悔しないためのポイントは、信頼できる不動産会社に出会えるかどうかで決まります。査定価格の根拠や対応、サービス内容を比較検討して自分に合った不動産会社を見つけてください。

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