「マンションを早く・高く売却するためのコツが知りたい」
「今後、売却価格がどうなるのか気になる…」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。マンション売却を成功させるためにはいくつかのコツを押さえることが大切です。
この記事では、マンションを高く・早く売却するための5つのコツや2024年がマンション売却に適したタイミングなのかを紹介します。
また、マンション売却時の注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
マンションを高く・早く売却するための5つのコツ
マンションを高く・早く売るためには、いくつかのコツを押さえることが大切です。ここでは、中古マンションを高く・早く売却するための5つのコツを紹介します。
- コツ①複数の不動産会社に査定を依頼する
- コツ②リフォームは不動産会社に相談して実施する
- コツ③実績豊富な不動産会社を選ぶ
- コツ④内覧前に整理整頓を行う
- コツ⑤値下げ交渉を前提に売出価格を設定する
それぞれ見ていきましょう。
コツ①複数の不動産会社に査定を依頼する
マンションを高く・早く売却するコツとして、複数の不動産会社に査定を依頼することが重要です。
複数社に査定を依頼することで、マンションの適正価格をより正確に把握することができます。不動産市場は動向が常に変動しているため、1つの不動産会社のみの意見では偏りが生じかねません。
また、自社で媒介契約を締結するために市場相場から乖離した査定価格を提示される場合があります。
そのような場合でも、複数社に査定を依頼し、価格の根拠を聞くなどして対策を講じることができるでしょう。
コツ②リフォームは不動産会社に相談して実施する
マンションを高く・早く売却するためのコツとして、リフォームは不動産会社の意見を取り入れつつ適切な範囲で行うことが重要です。
リフォームを行うことでマンションの見栄えが良くなっても、必ずしもマンションの価値が上がるとは限りません。
マンションの価格には、立地条件や築年数が大きく影響します。例えば、築年数が古く立地が不便な物件は、内装を改善しても売却価格が大幅に上がることは期待できません。
また、建物の構造部分はリフォームが難しいため、内装だけで物件の価値を上げるのは限界があります。実際、リフォームを行ってもその分の費用を売却価格に上乗せしづらいことがほとんどです。不動産会社に相談し、適切なリフォームを行うことが大切です。
コツ③実績豊富な不動産会社を選ぶ
マンションを高く・早く売却するコツとして、実績豊富な不動産会社を選ぶことが重要です。
経験豊富な会社は、適切な売却戦略や販売ルートを持っており、物件の魅力を最大限に引き出すことができます。
また、過去の成功事例や市場動向に基づいた的確なアドバイスを提供してくれるため、効率的にマンション売却が進む可能性が高くなります。
複数の不動産会社から査定を受け、実績や信頼性を見極めて選びましょう。
コツ④内覧前に整理整頓を行う
内覧時の第一印象は、買主の購買意欲に大きく影響します。内覧前に不要な物を減らし、清掃を徹底することで部屋が広く見せ、物件の魅力を高めることが売却を成功させるコツです。
特に、家具や小物を整理し、シンプルで清潔感のある空間を作り出すことが重要です。
清掃が行き届いていない場合、買主に良い印象を与えられず、売却までの時間が延びてしまう可能性があります。清掃や整理整頓は、売却成功の鍵のひとつです。
コツ⑤値下げ交渉を前提に売出価格を設定する
マンション売却では、買主からの値下げ交渉はよくあります。
これを想定して、あらかじめ相場価格より1割程度高めの売出価格に設定しておくことが、マンション売却を成功させるコツです。
ただし、相場とかけ離れた価格設定をすると買主の関心を引けないため、周辺の相場を参考にしながらバランスの取れた価格を設定することが重要です。
最終的には柔軟に対応できる価格設定を心がけましょう。
2024年はマンションを売る最適なタイミング?
結論をいうと、2024年はマンションを売る適切なタイミングといえます。国土交通省の「不動産価格指数」によると、分譲マンションの価格推移は上昇傾向にあります。不動産価格指数とは、年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに動向を指数化したものです。
2024年5月時点では住宅総合が138.2、マンションが202.1、一戸建てが115.8であり、マンション価格が最も高騰しています。
※出典:国土交通省「不動産価格指数」
このように、マンションの価格は依然として上昇しており、一戸建て住宅との差が広がっています。新築マンションの価格が上がっている背景には、新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻の影響で、建築資材の供給不足が挙げられます。
また、2024年には「建設業の2024年問題」として、労働者の残業時間が制限されるため、人手不足がさらに深刻化することが懸念されています。
これらの要因から新築マンションの価格が高騰し、都心から離れたエリアや築年数が浅い中古マンションの需要が増し、価格の上昇が予測されています。
この状況を考えると、2024年はマンションを売却する好機といえるでしょう。
売却時の注意点から成功するコツを押さえよう
マンションを売却する際は、慎重な準備と計画が必要です。特に、売却期間、方法(仲介・買取)、税金に関する手続きは、スムーズな取引を進めるために欠かせません。
ここでは、マンション売却時に押さえておくべき3つの注意点について紹介します。これらを把握しておくことで、マンション売却を成功させるためのコツを掴めるでしょう。
- 売却期間に余裕を持つ
- 仲介と買取の違いを理解して決める
- 査定価格の金額のみで仲介を依頼する不動産会社を決めない
- 確定申告忘れに注意
売却期間に余裕を持つ
マンション売却を成功させるコツは、売却期間に余裕を持つことです。マンション売却にかかる期間は、一般的に販売活動を開始してから3ヶ月程度とされています。
東日本不動産流通機構の「首都圏不動産流通市場の動向(2023年度)」によると、首都圏における中古マンションの平均売却期間は3ヶ月程度です。
年度 | 成約までにかかった日数 |
---|---|
2021 | 72.1日 |
2022 | 73.0日 |
2023 | 82.6 日 |
※参考:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2023年度)」
不動産会社への査定依頼を含めると、売却期間に半年程度はかかることが予想されます。
特に、住宅ローンの支払いに追われている場合や、次の住宅への引っ越しが決まっている場合、マンション売却のタイミングに焦ると価格交渉で不利になる可能性が少なくありません。
売却までの期間を甘く見積もらず、最低でも3~6ヶ月の余裕を持って計画を立てることが重要です。
仲介と買取の違いを理解して決める
マンションの売却方法には「仲介」と「買取」があり、どちらを選ぶかで売却のスピードや売却で得られる金額が大きく異なります。
仲介は不動産会社が買主を見つける方法で、市場相場より高く売れる可能性があります。しかし、売れるまでに時間がかかることもあり、成約時には不動産会社に仲介手数料を支払わなければなりません。
一方、買取は不動産会社が直接物件を購入するため、短期間で売却することが可能な方法です。しかし、市場相場の7~8割程度と低い価格での売却になることがデメリットといえます。
急いで現金が必要な場合や引っ越しを急ぐ場合は買取による売却方法が適していますが、時間に余裕があるなら仲介を選ぶことで、より高い利益を得ることができるでしょう。
自分の状況やニーズに応じて、仲介と買取のどちらの売却方法が適しているかを慎重に判断することが大切です。
査定価格の金額のみで仲介を依頼する不動産会社を決めない
不動産会社を選ぶ際、査定価格の金額だけで判断しないように気をつけましょう。
不動産会社による査定価格はあくまで予想の売却価格であり、必ずしもその金額で売れるとは限りません。一部の不動産会社は、売主に仲介依頼を取るために意図的に高く査定価格を提示することがあります。
しかし、実際には売れずに売却価格を下げるケースも多く、結果的に売却が長引いたり、希望価格で売れなかったりすることがあります。
査定価格だけでなく、不動産会社の実績、販売戦略、担当者の対応などを総合的に評価し、自分に合った信頼できる会社を選ぶことが成功する売却のコツです。
確定申告忘れに注意
マンション売却後は確定申告を忘れないように注意しましょう。
マンションを売却して利益が出た場合、その利益に対して所得税や住民税が課されます。この税金を「譲渡所得税」と呼び、売却した翌年の2月16日から3月15日までの間に申告が義務付けられています。
確定申告を怠ると延滞税やペナルティを課されることがあり、最終的に多額の支払いを求められるリスクがあります。
記事まとめ
中古マンションを高く・早く売却するためには、いくつかのコツを押さえることが必要です。まず、複数の不動産会社に査定を依頼し、適正な価格を知ることが第一歩となります。
リフォームは不動産会社と相談のうえで行い、費用対効果を考慮した適切な範囲に留めることが大切です。
2024年はマンションを売却するのに適したタイミングといえるため、検討している方は不動産会社へ相談することをおすすめします。